FX取引を始める前に検討が必要なトレードスタイル

FX取引には様々なスタイルがあり、短時間の内に何回も取引を繰り返すことがあれば、1つのポジションを何ヶ月も保有し続けることも可能です。

タイムスパンを基準とするトレードスタイルには大きく分けて、「長期投資(ポジショントレード)」、「中期投資(スイングトレード)」、「短期投資(デイトレード)」、「スキャルピング」の4種類があります。

それぞれのトレードスタイルには独自の性質があり、適した通貨や効果的なレバレッジが異なります。
従って、FX取引を始める際にはどのトレードスタイルで行うかを決め、それに適した通貨やレバレッジを把握しておくことが必要です。

FX初心者が検討すべき各トレードスタイルの特徴

各トレードスタイルには以下の特徴があります。

1.長期投資(ポジショントレード)

長期投資では、購入したポジションを1ヶ月以上保有し続けます。
時間的な余裕を持てるメリットがありますが、資金を長く寝かせることになるため、資金効率は悪化します。

長期投資家の場合、取引を行う頻度が少ないため、売買差益よりも、金利差であるスワップポイントの利益が重要になります。
従って、スワップポイントの大きい通貨ペアを狙います。なお、長期投資を行う場合は、将来的な経済への見通しを確認するファンダメンタルズ分析が必要になります。

2.中期投資(スイングトレード)

中期投資の場合、トレードの期間は数日から数週間になります。
毎日支給されるスワップポイントで稼ぐこともできますが、メインの収益はやはり売買益になります。

中期投資はしばらくポジションを保有することになるため、1回の取引で得られる利確幅を大きくする必要があります。
反面、大きな損失に繋がる危険性もあります。
なお、長期投資ほどではないにしても、ファンダメンタルズ分析の確認、及び相場の流れを読むテクニカル分析が求められます。

3.短期投資(デイトレード)

FX取引の基本となるのはやはり、短期投資です。
デイトレードは1日で注文から決済までを済ませ、ポジションを次の日に持ち越しません。短時間の取引のため、資金を寝かせるという無駄が無くなり、リスクも小さいというメリットがあります。

デイトレードは取引金額が小さいことから、レバレッジの倍率を多めに設定するようにします。
デイトレードはその日の内にポジションを決済するため、ファンダメンタルズ分析は必要が無く、テクニカル分析によって短期の値動きの兆候を判断します。

4.スキャルピング

スキャルピングはポジションを持っている時間がたったの数十秒~数分でしかありません。
わずかな利益を狙う取引を1日に何度も繰返します。
当然ですが、瞬時の取引であるため、チャート画面に張り付いていなければなりません。

スキャルピングでは1つのポジションの利益が小さいため、取引に選択する通貨ペアは「スプレッドが小さい」、「値動きが頻繁である」ということが前提条件になります。

トレードスタイルに適した設定

各トレードスタイルにおけるレバレッジと利確幅は以下が適しています。

レバレッジ

  • スキャルピング:25倍
  • デイトレード:10~15倍
  • スイングトレード:5~10倍
  • 長期トレード:3~5倍

利確幅

  • スキャルピング:数銭~10銭(pips)
  • デイトレード:数十銭
  • スイングトレード:数十銭~数百銭
  • 長期トレード:数百銭以上

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